2009年3月16日月曜日

簡易な設定でフォルダ内容を世代バックアップしてくれる AutoVer の基本的な操作手順

簡易な設定でフォルダ内容を世代バックアップしてくれる「AutoVer」。
その操作性を確認して、基本操作をまとめました。
英語版なのでどうかな?と思っていましたが、予想以上に使いやすいです。
初期設定をしたあとは、特に意識することもなくエディタやワープロ操作に集中できます。
必要なときには数世代前の保存ファイルに戻せるので安心です。

□窓の杜の紹介ページ
http://www.forest.impress.co.jp/article/2009/01/30/autover.html

□作者のホームページ
http://beanland.net.au/

1.基本設定をする

・インストール直後、またはプログラムを起動するとメイン画面が表示されます。
・バックアップの対象とするフォルダを準備します。対象フォルダを「Watch Folder」と呼びます
・バックアップフォルダを準備します。バックアップフォルダを「Backup Folder」と呼びます。
・はじめにメイン画面で「Add New Watcher」ボタンをクリックして対象フォルダとバックアップフォルダのペアを登録します。
※名前は識別用のものです。作業名やフォルダ名が良いと思います。
※対象フォルダにすでにファイルやフォルダがあるときは、イニシャルバックアップのチェックを入れましょう。

重要:自動起動に関する補足
AutoVer のインストールはシンプルです。選択項目はほとんどなくインストールされます。
インストール後はパソコン起動時に自動で実行されました。AutoVer を終了してから再起動しても自動実行されます。

2.ファイルバックアップ機能を試す

・対象フォルダを開き、右クリック-新規作成-テキストファイルを実行、ファイル名を入力します。
 ・この時点で空のファイルがバックアップされています。
・ファイルをエディタで開いて編集し保存すると、バックアップされます。
・引き続き編集して保存すると、また、バックアップされます。

※この間バックアップをしている意識はなく、使用ソフトでファイルを上書きしているだけです。

3.バックアップを確認する

・AutoVer の対象一覧から確認したい名前を選択して「Explore Backups」ボタンをクリックします。確認用に別ウィンドウが開きます。
・新しく開いたウィンドウには左上に「View Watch folder」ボタンと「View Backup Folder」ボタンがあります。これで対象フォルダとバックアップフォルダを切り替えて表示できます。

3.1対象フォルダを表示中の操作

(1)バックアップ確認機能

・中央のファイル一覧をクリックすると右側にバックアップ一覧が表示されます。
・バックアップ一覧のファイルをダブルクリックしてファイル内容を確認できます。
※バックアップフォルダにあるファイルが表示されます。編集して保存しないように気をつけましょう。

・時間順に確認することでファイルの変更履歴を確認できます。

(2)リストア機能

・バックアップファイルを選択して右上の「Restore File」ボタンをクリックすると対象ファイルを「選択したファイルの時点」に戻すことができます。(リストア機能)

※リストア前後の状態がバックアップされているので安心です。
※ワードなど、書き込み中のファイルの上書きを制限しているものは、リストア時にエラーメッセージが出ますのでそのときは編集中のファイルを閉じてからもう一度リストアしましょう。

(3)比較機能

・右側のバックアップ一覧で、2つのファイルを選択して「Compare Files」ボタンをクリックすると差分を確認できます。
※WinMerge などの外部ツールが呼び出されます。利用するにはインストールしましょう。

3.2バックアップフォルダ表示中の操作

・中央の一覧がファイル一覧です。ダブルクリックして内容を確認できます。
※バックアップフォルダにあるファイルが表示されます。編集して保存しないように気をつけましょう。

4.注意点

4.1右側のバックアップファイル一覧に古い状態が残る

・「View Watch folder」ボタンまたは「View Backup Folder」ボタンをクリックすると右側のバックアップファイル一覧に以前の情報が残ったままになるようです。
・切り替えた後に中央のファイル一覧をクリックすると良いでしょう。

4.2アプリケーションが作成する一時保存ファイルがバックアップされる(かもしれない)

・アプリケーションがフォルダ内に自動で作成する一時ファイルもバックアップして世代管理されます。
・メイン画面で「Watcher Properties」ボタンをクリックして「Advanced」タブを選択し、除外対象(Exclude Files や Exclude Folders)を指定すると良いでしょう。
・バックアップが不要なファイルも同様にバックアップから除外指定しておきましょう。

※筆者の環境ではワードファイルは Exclude 指定に関係なくバックアップされませんでした。

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